三遊亭円楽が復活した。昭和~平成~令和の円楽比較は楽しいかも。

三遊亭円楽が復活しました。

現在、7代目として全国で襲名公演を行っています。近くで公演があれば、ぜひ応援してください。

三遊亭円楽という名跡は、一門の全員に認められた落語家でなければ襲名できません。

昭和の落語ブームや復興には、5代目圓楽が大きく貢献しました。昭和の落語界の騒動の中で、師匠・圓生のもと新たな落語集団を作ったのが円楽一門です。

5代目、6代目、そして7代目と比較してみると、円楽の魅力にあふれる楽しい発見がたくさんあります。

三遊亭円楽 5代目 6代目、7代目比べ その①笑点偏

円楽を知ったのは、笑点の大喜利でお題に回答する昭和の5代目圓楽からです。

5代目圓楽は、師匠圓生に入門して修行を開始しました。

当時、人気の落語家はいましたが、落語や寄席は新しいコンテンツである「映画」や「テレビ」に押されて低迷し、衰退していた時期でした。

この時代を憂慮した5代目圓楽は、真打になると積極的に情報発信を開始しました。

その方法として活用したのが、今でも続く長寿番組「笑点」での自己表現でした。

笑点では、5代目圓楽はどのような活躍をしていたのでしょうか。

大喜利回答者として、トンチの効いた回答をしました。

時の話題、政治、季節を取り入れた回答は笑いとうなずきを生み出しました。

特に有名なのは、自己紹介「星の王子様」顔が少し長いので「馬圓楽」と話していた。

星の王子様いつも使っていたことです。このフレーズで会場には和やかな笑いが生まれました。

落語協会分裂騒動では、師匠圓生とともに協会を脱退し、現在は「円楽一門会」として弟子たちが引き継ぎ奮闘しています。

6代目円楽は、師匠5代目圓楽に入門し、修行を開始しました。

三遊亭楽太郎として芸を磨き、若い頃から評判がよかったです。

笑点では、6代目円楽はどのような活躍をしていたのでしょうか。

笑点への出場は、5代目圓楽が一時笑点から去っていた時代に始まり、その後5代目圓楽が司会で復帰しても継続して大喜利に出演していました。

6代目のキャラは「ハラグロ」を演じていました。

桂歌丸との悪口バトルは笑点の名物となっていました。

お題への回答も一番早く、時事を取り入れた回答は頭の回転の速さを物語っています。

7代目円楽は、師匠5代目圓楽に入門し、修行を開始しました。5代目圓楽の最後の弟子ともいわれています。

日常の落語家としては兄弟子である6代目円楽から指導を受けていたようです。

7代目円楽は二世落語家です。二世といえば政治の世界の話かと思いがちですが、落語界にも存在します。

父親は、笑点に出演している「三遊亭好楽」さんです。

二世落語家としては、林家三平の子どもたちも有名です。

7代目円楽は、笑点には正月などの若手大喜利にスポット出演したことがありますが、笑点レギュラーではありません。

5代目、6代目が笑点大喜利に出演していたことを考えると、近いうちに笑点レギュラーになるのではないかと思います。

交代は三遊亭好楽である父親との交換が一番スムーズではないかと個人的に予測しています。

三遊亭円楽 5代目 6代目、7代目比べ その①奥さん偏

5代目圓楽の奥さんは、演芸関係の仕事をしていた方のようです。(和子さん)

結婚後は落語家の師匠を支える女将として活躍していましたが、表に出ることはなく、世間にはほとんど知られていませんでした。師匠である5代目圓楽が公私の区別を重んじる信条を持っていたことも理由の一つと言われています。

6代目円楽の奥さんも演芸関係の仕事をしていた方のようです。(留美子さん)

6代目が下積み時代、楽太郎として修行している頃に知り合ったようで、留美子さんは春風亭小朝の事務所に出入りしていたようです。小朝さんとは同期で仲が良かったことから、その縁で知り合ったそうです。6代目円楽は「奥さんは芸人ではないので表には出さない」と語っており、家族の私生活を守るためだったと考えられています。

7代目円楽の奥さんは一般女性のようです。

彼女は歌舞伎俳優の片岡幸太郎さんの番頭(マネージャー)をしており、2011年に知り合い交際を経て結婚しました。番頭とは役者の着付けやお客さんのチケット手配など秘書的な業務を行う仕事で、仕事柄、気の利く女性のようです。

三遊亭円楽 5代目 6代目、7代目比べ その①チャレンジ偏

5代目圓楽はテレビや映画が娯楽の主流となり、寄席が衰退し、落語が苦境に立たされた時代に活躍しました。

圓楽は自身をキャラクター化し、テレビをはじめとするマスメディアで人気を博しました。「星の王子様」という有名なキャラクターがその象徴です。これにより演芸ブームが起こり、落語の復活に繋がりました。

師匠の三遊亭圓生が落語協会を脱退したことで、弟子たちは修行の場である寄席に出演できなくなりました。

そこで圓楽は私財を投じて寄席「若竹」を立ち上げ、弟子たちに修行の場を提供しました。

彼の落語の芸は非常に優れており、多くの文化関連の賞を受賞しています。

6代目円楽は偉大な師匠5代目から名跡「円楽」を襲名し、弟子たちを指導しながら、協会の垣根を越えて全国に落語の楽しさを伝えていきました。また、長寿番組「笑点」では、尊敬する「桂歌丸さん」との掛け合いや対決を面白おかしく演じ、「ハラグロ」キャラクターを確立しました。

7代目円楽は今年「円楽」を襲名し、顔と名前を覚えてもらうために日本全国で襲名公演を行っています。これからどのような「円楽」を見せてくれるのか、期待が膨らみます。

 

皆さんも「7代目三遊亭円楽さん」を応援しましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました