落語と経済は関係ないようで意外と関係あるんです。勉強になるかも?

落語に登場する噺は、単に面白いだけでなく、経済についても触れています。

昭和の時代には「100円でポテトチップは買えるが、ポテトチップで100円は買えない」というコマーシャルがありました。

人によっては、ポテトチップに200円を払う人もいるかもしれません。

物の価値は人それぞれです。落語でも、価値や値段を巧みに取り入れた有名な噺に「時そば」があります。

そばの値段と支払い時のやりとりが滑稽に描かれています。新春から花見の季節には、経済と笑いを絡めた噺も登場します。

経済は生き物であり、落語は人と人との関わりをわかりやすく伝えてくれます。落語で経済を学んでみましょう。

落語にでる花見お酒噺からをご紹介!

落語の「花見酒」という噺があります。江戸の下町長屋に、酒好きで有名な辰さんと熊さんが住んでいました。

桜の季節になると、兄貴分の辰さんが「浅草や向島で桜がきれいに咲いているらしい。あの辺りは茶屋もなく、桜を見て帰るだけだ」と言います。

「そこへ俺たちが酒を運び、一杯10銭で売れば大儲け間違いなしだ」と盛り上がり、知り合いの酒屋から三升の酒をつけで買い、二人で酒樽を天秤棒で担いで浅草・向島へ向かいました。

最初は稼いでたっぷり飲むことを楽しみにしていましたが、後ろを担いでいた熊さんが我慢できず、「商売の酒をタダで飲むわけにはいかないが、財布の最後の10銭で一杯買わせてほしい」と頼みます。

辰さんは「しょうがない」とその10銭で一杯を売り、熊さんは飲み始めます。しばらくすると今度は辰さんが「俺も飲みたい」と言い、熊さんから受け取った10銭で一杯買って飲みます。すると熊さんも「じゃあ今の10銭で俺も一杯」と続きます。

こうして二人は同じ10銭を行き来させながら酒を飲み続け、浅草・向島に着く頃には三升すべて飲み干してしまいました。桜の見物客が「ちょうどいい時に酒を売りに来た!」と喜びますが、もう酒は残っていません。

辰さんが「三升売ったんだから、どれくらい儲かった?」と聞くと、熊さんは財布を出して「10銭しかない」と答えます。

「三升売って10銭とはおかしい」と考えた末、交互に10銭で買って飲み干したことに気づきます。「あ、そうか。そりゃムダがねえや」と笑い話のオチとなり、観客は大爆笑するという噺です。

これが経済にどう関わるかは、また調べてお話します。

落語花見酒を経済GDPと連動して考えた不思議その①!

落語の笑い話では、辰さんと熊さんが酒を売って儲けようとするものの、途中で熊さんが10銭で一杯、次は辰さんが10銭で一杯と、交互にお金を払いながら飲み進め、浅草から向島に着く頃には酒は空になり、売り上げはわずか10銭という不思議な噺です。

経済的に見ると、「お金がぐるぐる回っていて繁栄しているように見えるが、結局同じ場所を回っているだけ」という状況に似ています。

つまり、国内でお金が回っているだけで、外貨の獲得や実質的な富の増加には何もつながっていないのです。

そしてそれが止まった時、何も残っていない虚構だったと気づく。

まるで平成のバブルのように、景気が良いように見えても、実際には同じ所でお金が循環していただけで、それが途切れると何も残らないことがわかる――そんな考えさせられる話です。

落語花見酒を経済GDPと連動して考えた不思議その②!

この落語を別の視点で見ると、辰さんと熊さんの行動を詳しく分析できる。

二人は自分たちで酒を飲み明かし、その購入代金分の借金を増やした。

手元にはわずか10銭しか残っていないが、三升の酒の量、つまりGDP(国内総生産)は増えている。

GDPとは最終消費物の販売価格の合計であり、これは生み出された付加価値だ。

この噺に当てはめれば、サービスの最終消費額は辰さんと熊さんが飲んでも花見客が飲んでも同じことになる。

こうして合計金額が増えれば経済成長と見なされるわけだ。

だから景気を良くしようと皆で借金すればいいのでは、と考える。

しかしその借金はどうするのか。まるで日銀と政府が金と国債をやり取りして景気が良いと言いながら、実際は資本を身内で回して借金だけが増えていると指摘する経済学者もいる。

落語花見酒を経済GDPと連動して考えた不思議その③!

90年代の米国経済は、低所得者向けサブプライムローンを組み込んだ債務担保証券を世界中にばらまき、まるで悪酔いしたように国際金融危機と世界同時不況を引き起こした。

米国政府は金融機関に巨額の救済資金を投じ、経営破綻した自動車メーカーを国有化せざるを得なかった。

会社が大きすぎて倒産できない、いわゆる「大きすぎて潰せない」状態だった。まるで空になった酒瓶(会社の債務)を、政府の資金(税金や国債)で埋め合わせるしかなかったのである。

落語の「花見酒」という噺は江戸時代から存在しており、江戸の庶民はこのバブルを予言していたのかもしれない。

このように経済を落語で学ぶと非常に理解しやすい。経済学はこうして実践的に役立つ形で教えるべきだと感じた。

どうだろう、落語を聞いて経済を学びたくなったのではないだろうか。

また新しい発見があれば報告するので、楽しみにしていてほしい。

 

 

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